経営セミナー後に、次の商談アポイントをスムーズに獲得するためのコツ
皆様が、経営セミナーを開催する理由は何でしょうか?
おそらく、多くの方は、商品・サービス(以下、「バックエンド商材」)を購入・契約してくださる経営者をひとりでも増やすことが目的だ、とお答えになると思います。
ただ、バックエンド商材にもよりますが、セミナー当日に購入・契約に至ることは稀で、ほとんどの場合は、経営セミナーが終わった後に個別に商談ができるアポイントを獲得し、具体的に提案・クロージングに繋げていくことになります。
そのため、経営セミナーにおいては、その「商談アポイント」がどれだけ獲得できたかが重要な指標となります。
皆様が開催している経営セミナーの「商談アポイント獲得率」はどの程度ですか?もしも、すぐに答えられない場合は、その指標を管理することから始める必要があります。
その上で、今回は、経営セミナーの開催後に、「商談アポイント」をスムーズに獲得するコツをお伝えします。
参加者に進んでほしい次のステップを用意する!
商談アポイントを獲得する最も単純な方法としては、経営セミナーに参加してくださった経営者に電話やメールをして、アポイントを個別に獲得していく、という方法があります。
この方法も決して悪くはありませんが、もう少し効率的に、そしてスムーズに行う方法があります。
それは、経営セミナーの中で、参加者に「次のステップ(個別アポイント)」を明示し、その希望をアンケートなどで取得する、という方法です。
参加者自ら「商談に来てください」とわざわざ言ってくれる人は少ないかもしれませんが、少し工夫をすることで、商談機会を獲得できる確率は格段に変わります。
それは「無料個別相談」というステップを設けることです。
具体的には、アンケートに以下のような項目を入れます。
1回無料お受けいただけます。ご希望なさいますか?
□ 個別相談を希望する (ご希望日: 月 日)
セミナー内容や講師に対して、一定の信頼感や納得感、満足感を得ることができていれば、「折角だから、もうちょっと具体的なことを講師に相談してみたい」と参加した経営者から思っていただけます。そこに「無料個別相談」という次のステップがきちんと用意されていることで、スムーズに「希望」をいただくことができます。
その結果、経営セミナー後に、個別相談を希望した方を優先して、すぐに電話・メール連絡をすることで、効率的に、そして確実に、次の商談アポイントを設定することができるのです。
「無料個別相談」にはどの程度、進むのか?
では、「無料個別相談」という次のステップを設けることで、どの程度の参加者が希望してくれるものなのでしょうか?
正直申し上げると、セミナー内容やそれに対する評価・満足度、講師に対する信頼感によって大きく変動します。また、セミナー集客をした母集団が、全くの新規顧客なのか、あるいは接点のある顧客なのか、によっても変わります。
そのため、一概には申し上げられませんが、仮に、今まで一切接点の無い新規顧客だけを集めた経営セミナーの場合、「無料個別相談」にステップアップする確率は50%を目指して取り組んでみましょう。一方で30%を切るようであれば、セミナー内容に何らか問題があると考えるべき水準だと捉えましょう。
経営セミナーの翌日までに日程確定させること!
ただ、「無料個別相談」の希望が獲得できたからといって、安心してはいけません。大切なことは、希望された経営者と連絡を取り、実際に面談をする日程を決定することです。
そのためにもっとも重要なことは、『スピード』。そして、そのスピードの指標は、「24時間以内」です。
無料個別相談を希望する経営者に対して、経営セミナーを実施した翌日中(24時間以内)には、電話・メールなどで連絡を取って面談の日程確定をしましょう。さらに、もし運営上可能なのであれば、セミナー終了したその場で、直接、参加者とお話しをして日程を決めても良いと思います。
どんなに素晴らしい経営セミナーだったとしても、1日経過すれば、その内容の50%は忘れ、2日も経てば70%以上忘れてしまいます。セミナーの内容でさえ忘れてしまうのですから、アンケートの「無料個別相談」にチェックしたことなど、すぐに忘れてしまうでしょう。
だからこそ、スピーディーに連絡を取り合い、日程を決めることが大切なのです。
「無料個別相談」に申し込みをした参加者は、皆様に「相談をしたい!」と仰っていただける貴重なお客様です。きっと、皆様が提案する商品・サービスにも関心を持っていただきやすいはずです。そんな大切なお客様を逃さないよう、スピード感を持ってアポイントを獲得しましょう。