アンケートの目的は何か?
経営者を集客してセミナー・講演会を開催している皆様、セミナーのご参加者に書いていただくアンケートはご用意なさっていますか?
もし、用意していない方は、セミナー集客・開催する目的を考え直してみてください。
セミナー集客をしている多くの方々にとって、経営者向けセミナーは、
「自社のサービスに興味を持っていただける経営者・法人を見つけるため」
多くの経営者を必死に集客し、開催をなさっていると思います。つまり「営業活動」の一環として行っていらっしゃることと存じます。
そう考えた場合に、経営セミナー後の商談を行うにあたって、
「なぜセミナーに参加したのか?」
「セミナーのどんな内容に興味を持ったのか?」
「どんな悩みを解決したいのか?」
などの情報をアンケートで取得することができれば、非常に商談がスムーズに進むのではないでしょうか!
経営セミナーでアンケートを取らないのは、営業活動で何ひとつ相手の話を聞かずに、言いたいことだけ喋って帰ってくるような『ダメ営業マン』と同じです。
折角、経営者、社長をセミナー集客する以上、アンケートは必ず取りましょう!
アンケートに必ず入れるべき4つの項目とは?
では、経営者向けセミナーのアンケートにはどんな項目を入れるべきなのでしょうか?年間500回以上の経営セミナーを開催し、年間5,000名以上の経営者をセミナー集客している私たちが考えるアンケート項目を4つご紹介します。
参加動機を聞く
これは絶対に外してはいけない項目です。具体的な設問は以下です。
「本日のセミナーにお申込なさった理由を教えてください」
「どういうお悩みを解決したいと思ってご参加になりましたか?」
「どんなお悩みを解決できたら、今日のセミナーの満足度は高まりますか?」
この設問によって、その経営者が何にお悩みになり、何を課題に感じているのかが把握できます。その情報は、後日の商談で、相手に沿った提案ができるようになり、契約確率を高めることができるのです。
ただし、大切なポイントがあります。それは、セミナーが始まる前にアンケート記入をしてもらうこと、です。なぜなら、セミナーが終わった後に書かれた場合、セミナーの内容に影響を受けてしまい、本当の参加動機が聞き出せない可能性があるからです。
そのため、セミナー開始前に「この項目は、今のお時間でご記入をお願いします」と司会が誘導しましょう。
個別相談の希望を聞く。
これも絶対に抜けてはいけない項目です。これによって、スムーズに次回の面談アポイントを獲得することができます。
具体的な設問としては、例えば以下のとおりです。
「◯◯に関する無料個別相談(90分間)をお受けします。希望しますか?」
◯◯の部分は、例えば、WEBコンサルタントであれば、「WEB集客の改善」になりますし、人事コンサルタントであれば「採用」とか「人事制度」になります。
こういった設問をしても、当然、全員がセミナー後に個別相談を希望するわけではありませんが、そんな中で、わざわざアンケートで個別相談を希望する経営者は、
「この講師に、一度、我が社のことを相談してみたい!」
と宣言をして下さっているのです。つまり、最優先で営業フォローを行う参加者が誰なのかを判別する役割があります。
さらに、「個別相談」を希望した方に、面談候補日を複数日程提示して希望日を選んでいただくことまでアンケートで実施できると、さらに効率が高まります。
よくある失敗は、「個別相談」を希望いただいた経営者に、その後、アポイントを取ろうと電話・メールをしても、一向に連絡がつかずに終わってしまうということです。これでは折角、費用を掛けて取り組んだセミナー集客がムダになってしまい、セミナー集客しなければよかった、という話になりかねません。
そこで、予めアンケートで、個別相談の希望日程を書いていただくことで、日程調整の連絡を省くことができ、確実に次の商談に繋げることが可能になるのです。
経営者をセミナー集客するにはコストが掛かります。しかし、アンケートのちょっとした工夫によって、コストを有効に使えるのです!
共感ポイントを聞く。
アンケートでよく見るのは『満足度』を聞く項目です。例えば「今日のセミナーはいかがでしたか?」という設問で、それに対して、5点満点で点数を付けてもらうような内容です。
ただ、ハッキリ申し上げて、満足度の点数だけ把握しても、あまり意味がありません。もちろん、満足度を知ることは大切なことです。しかし、本当に大切なのは、
「セミナーのどの部分が良かったですか?」
「セミナーのどの部分が参考になりましたか?」
「セミナーのどの部分を活かしたいと思いましたか?」
といった、具体的に何に共感をしたのかをアンケートで聞くことなのです。
これは、参加した経営者が抱えている課題や悩みを把握することに繋がります。さらには、何を大切に考えるタイプの経営者であるのか、を把握することにもなります。
これらの情報を持って、セミナー後に商談に挑むことができれば、皆様の商品・サービスを提案する切り口が事前にいくつも準備でき、スムーズな契約・受注に繋げる事ができるのではないでしょうか?
感想を聞く
これは他の項目とは目的が違い、次回以降のセミナー集客活動を行う上で、「ご参加者の声」として使用することを目的に取得します。
同じテーマの経営セミナーを何回も開催すると、回数を重ねるごとにセミナー集客が難しくなってきます。そのセミナー集客の問題を解決するためには、参加を迷っている経営者の背中を押す情報が必要になります。その最も効果的なものが『参加者の声』なのです。具体的にはこんな設問はいかがでしょうか?
「今後このセミナーにご参加になる方へオススメの一言をお願いします!」
もちろん、いただいたコメントを使用する場合は、個人が特定される情報は記載しないこと、あるいは、会社名やお名前の記載することの了承を取るなどの対応は必要ですのでご注意ください。
アンケートは100%回収を!
最後にお伝えしたいことは、「アンケート回収は100%を目標にすること!」です。セミナー集客したすべての経営者から回収するのです。
アンケートは、経営セミナー後の営業活動に活かすことにあります。そのため、全員から回収することを目標設定し、アクションを決めるようにしてください。
具体的には、例えば以下のような取り組みが効果的です。
・社名・氏名・参加動機など、セミナーの開始前から書くことが可能な項目は、先に書いてもらうように司会が誘導すること。
・セミナー終了後に、お客様が慌ててお帰りになってアンケート記入時間が無い、ということが無いよう、余裕時間を持ってセミナーを終了すること。
・セミナー終了後にも、アンケート記入の誘導を司会が必ず行うこと。
・アンケートの提出は、机の上に置いてもらうのではなく、出入口などで受付に手渡していただくよう案内すること。
上記を参考に、ぜひ、実践なさってみてください。多くの経営者、社長を集め、セミナーを意義あるものにしてください♪